座右の料理本

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本とコーヒー tegamisha」に、昭和の奥様冊子『奥様手帖』を納品しました。1960年頃から毎月、味の素から出版されていた料理冊子「奥様手帖」。書店では販売されず、通信販売で入手するシステムで、毎日のおかずやおべんとうづくりに役立つ豊富なレシピが掲載されていました。

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70年代の奥様手帖、中身の一部の写真です。
家庭で楽しむお菓子づくりなど、お菓子のデザインもどこか懐かしい感じがします。ぜひお手にとってご覧ください。

今日、値付けしながら読んでいた『暮しの手帖2012年8-9月号』に「わたしの好きな料理本」と題して、料理人や料理研究家などが「座右の料理本」をそれぞれ3冊ずつ紹介していました。
その中で、多くの人が座右の料理本としていたのが佐藤雅子さんの本でした。

確か、70年代の婦人雑誌「ミセス」だったかと思いますが、佐藤雅子さんのインタビュー記事が載っていました。
毎朝のご主人のお弁当づくり、これはご主人の希望で毎日サンドイッチとポットに入れた温かい紅茶と決まっていて、さらに保存食として作っておいた果物の洋酒漬けを刻んだものを入れた手作りクッキーも添えていたのだそう。
〝お弁当代はタダですよ。前の晩の自分のおかずを少しだけとっておけば、それでサンドイッチの具になりますから〝
ぴったり正確ではないかもしれませんが、このようなお話でした。

私も、佐藤雅子さんのように、季節の野菜や果物を使って保存食をたくさん作ったり(階段下の収納スペースに保存食が入ったガラス瓶が大量におさめられている写真を雑誌で見たことがあります)、材料を無駄にせず上手に使い切り、家族の健康のため栄養のバランスのとれたご飯を毎食用意できるようになりたい。
いつかそうなれるように精進したいと思います。

kayo
女性向け古本担当  会社員として過ごしていたある日、ネットで生まれてはじめて買った古本『暮しの手帖』。この一冊がわたしの運命を大きく変えた。まもなく脱サラして結婚と同時に夫婦でオンライン古書店をスタート。人の普段の暮らし方について興味があり、増田れい子・住井すゑ・岡部伊都子・クニエダヤスエなどエッセイを好む。手紙舎の古本のセレクトを主に担当。千葉県出身。一児の母。書道師範。

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