【3days Bookstore !? ⑦】新しい古本イベントって何だ!?

覚えている人はいるだろうか。
今から15年前の2003年10月に、渋谷パルコで開催された「これが僕たちのクラシック/オンライン古書店的’60〜’80sクロニクル」という古本イベントのことを。

http://www.parco-art.com/web/archives/logos/online_oldbook/
↑リンクが残ってた!

北尾トロさんが主催で、ユトレヒトの江口さんほか、当時「ニュー・ウェーブ古書店」などと呼ばれ始めていた、初期のオンライン古書店が参加していた。
私は既に、モダン・クラシックの前身の「閑古堂booksellers」というオンライン古書店をやっていて、ちょくちょく雑誌などに掲載(後に「モダン古書案内」という本にも載った)されたりもしていたが、興味があって客として参加した。
衝撃だった。
今から思えば、大したことはないのだが、当時としては、悔しいくらいに斬新に思えた。
自分も含め、「ここから古本屋の新しい波がはじまる!」と、興奮したのを今でも覚えている。

あれから15年。今では東京だけでなく、日本各地で、素晴らしい古本イベントが、毎月のように開催されている。
伝統的な古書即売展はもとより、オシャレな古本イベント、各地の一箱系古本市など。
参加店舗も、15年前のアマチュアからプロフェッショナルな古本屋が主体になり、単に「新しい」「オシャレ」というイメージだけでなく、在庫の質も格段に上がった。
昔を知る私からすると、今は本当に恵まれた古本環境だと思う。

だが、どうだろう。
一頃に比べると、古本イベントというコンテンツ自体が、やや弱くなってきてるのではないか?・・・無論そうではないことを祈るが。
理由は多々あるだろうが、私は、
「古本屋が、今の人たちに合った形で、本の魅力を伝えられていないからではないか?」
自分への反省も込めて、そう考えている。

時代には時代の芸術を、そして芸術には自由を!

そう語ったのは、分離派の画家グスタフ・クリムトだ。

時代には時代の古本イベントを、そして古本イベントには自由を!

 

3月23日、7つの古本屋と手紙社が組んで、新しい古本イベントが始まります。
3days Bookstoreが「これからの時代にあった新しい古本イベント」となるためには、もう一度「本」という原点に立ち戻る必要があると考えます。
推し進めるところは推し進め、新しい事にもチャレンジし、しかしながら、「新しさ」を追い求める中で見落とされがちだった「古き良き」本の側面にも光を当てていく。

ワクワクして、楽しくて、ためになって、心に残る、そんな本の素晴らしさを、どうやったらイベントとして表現できるのか?これをゼロ・ベースで追及して行く画期的な古本イベント、それが3days Bookstoreなんです!

3月23日(金)〜25日(日)、西調布・EDiTORS
皆様のお越しを、心よりお待ちしております!

 

それは「たいした本ないね」の一言から始まった
そして集まった「7つの古本屋」
Special thx to MAIN TENTさん、まどそらさん、カヌー犬さん!!
初公開。これが3days Bookstoreの会場だ!
出店者の得意ジャンルが違うんです。
それは、物語るイベント

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【3days Bookstore】
http://tegamisha.com/tag/3days-bookstore/
日程:2018年3月23日(金)~3月25日(日)
時間:11:00~18:00
入場料:無料
会場:EDiTORS(東京都調布市下石原 2-6-14 ラ・メゾン 2階)
お問い合わせ先:tel 042-444-5367
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dairo
古書モダン・クラシック店主 泥臭い古本担当。個人的な読書傾向はノンフィクション、歴史、哲学、昭和の純文学や写真集を好む。好きな作家は志賀直哉と小林秀雄とジョルジュ・バタイユ。古書店や取次書店での勤務を経て2007年古書モダン・クラシックをオープン。2011年より『日本古書通信』で「21世紀古書店の肖像」を連載。写真家としても地味に活動中▶︎http://www.dairokoga.com/

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