「鹿沼のカフェフェス」こんな古本持っていき〼。

【女性向けふるほん】
IMG_0310今回は、イベントのテーマに合わせて、コーヒーやカフェにまつわる本や雑誌を集めてみました。写真の中の一冊、クウネル2011年11月1月号「街とコーヒー。」を見ていたら、先日取材で訪れた長崎で立ち寄った喫茶店「珈琲 冨士男」が紹介されていました。おいしいコーヒーを淹れてくれそうな良い感じの店構え通り、満足のいく味わいでした。良質のコーヒー用クリームが使われていたことも気に入った理由の一つです。このお店は、長崎の原爆投下後の焼け野原に開かれた老舗だそうです。

他にも、暮らしまわりのエッセイや実用書、絵本など、大人からお子さんまで楽しめる本や雑誌をたくさん並べていきます。(カヨ)

【男性向けふるほん】
IMG_1569「鹿沼のカフェフェス」にまさか古本目当てで来る方はいないと思うので、お客さまは業界で言う「ウブい」方々。そこで私は、お客さまが二度と目にすることがないような、珍しい古本を持っていきます。詳しくはコチラのお店紹介ページに載ってますが、上の写真はカフェフェス用に準備しながら気になった本。

左から昭和49年に発行されたテリィ南『スーパーカット』。ジャケもアレですが、当時の「スーパーカット」がいろいろ紹介された内容も、斬新すぎる髪型といい、モデルさんの表情といい、真面目なのか狙っているのかギリギリのラインが貫かれています。次の『将棋マキ割り殺法』はもちろんジャケで仕入れました。ビシッと決まった和服に、躍動感のある手つき(小指立ち)、左手のタバコはカメラマンさんが持たせたのでしょうか。佐藤大五郎という名前もこれ以上ない、という位にハマってますね。最後は『荒川線 ひとりぼっち』。栃木のお客様に荒川線の良さが伝わるか不安ですが、昭和53年に東京都交通局が出した都電荒川線の写真集です。

他にも真面目な本、なつかしい本、雑誌や写真集などいろいろ持っていきます!(店主)

⚫︎ 古書モダン・クラシック紹介ページ【鹿沼のカフェフェス公式サイト】

BOOK5 16号 「特集 二足のわらじ 本業と本業のあいだ」

Labor of Love. 直訳すると「愛の労働」。英語で「好きでやる仕事」とか「無償の奉仕」といったときに使う言葉だ。私にとって古本屋とは、文字通り「Labor of Loveー愛の労働」である。これまでも、そしてこれからも。『ぼくと二足のわらじ』古賀大郎

先日発売になった『BOOK5 16号 特集二足のわらじ』にて「ぼくと二足のわらじ」というちょっと長めの文章を書かせていただきました。『BOOK5』はトマソン社さんが発行している小冊子で、「本に関わるすべての人へ発信する情報バラエティ誌」。毎号本好きを唸らせる特集を組み、特集以外にも、古本ライターの南陀楼綾繁さんや古本屋ツアー・イン・ジャパンの小山力也さん、私の呑み友達である古書赤いドリルの那須太一さんなど多彩な人々が連載されている大変面白い雑誌です。

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今号は本に携わる方の「二足のわらじ」がテーマで、古書モダン・クラシックを開店してから去年まで8年の長きにわたり、古本屋と郵便局という二足のわらじを腰までズッポリと履いていた私に執筆依頼が来たのでした。私が勤めていた郵便局の仕事を簡単に説明すると、「新夜勤ゆうメイト」といって要はアルバイトでして、夕方6時から朝8時まで寝ずに仕事をするというもの。つい去年まで私は、夜中郵便局で仕事し、終わったら昼まで寝て、それから古本の仕事をしてまた2・3時間寝て郵便局に行くという、ブコウスキー顔負けの崖っぷち生活を送っておりました。詳しくは『BOOK5』に書かせて頂いてますが、いろいろあって去年の2月に郵便局を出所することができ、そこら辺りの一部始終を面白おかしく、しかし郵便局へのルサンチマンたっぷりに書いております。われながら出色の出来のルポルタージュになっていると思うので(笑)、ご興味のある方は是非。あわせてシモーヌ・ヴェイユの『工場日記』、ジョージ・オーウェルの『パリ、ロンドンどん底生活』、そして言うまでもなくブコウスキーの『POST OFFICE』などをお読みになれば、本に携わる人間の「二足のわらじ」が、いかに昔からポピュラーであったか分かると思います。

『BOOK5 16号 特集二足のわらじ』は当店のオンライン・ショップでもご購入いただけます。▶︎『BOOK5 16号 特集二足のわらじ』

手紙社の本屋に納品に行ってきました。

昨日は手紙社さんの新店舗、柴崎の2nd storyの一階にできる本屋さんの納品に行ってきました。詳しくは『今日のお手紙』の「本屋、やります。」「焙煎、やります。」「手紙舎新店舗情報」をご覧ください。

一ヶ月ほど前に本屋さんの話を伺いまして、出されたお題に基づいて昨日までカミさんと二人で必死に古本を集めました。納品した時は店内の内装もほぼ終わり、届いた新刊書を棚に埋める真最中。「新刊と古本が並ぶなんて最高だねー」と北島さんもご満悦の様子。店の奥には話に聞いた通りピカピカのでっかい焙煎機が鎮座し、コーヒー担当の関根さんがいそいそと準備中。今から焙煎コーヒーの深い香りが漂ってくるよう。

All you need is a good book and a cup of coffee.

開店がとても楽しみです。
オープンは4月予定とのこと。本屋には手紙社さんがセレクトした新刊書と古書モダン・クラシックの古本、そし紙モノが並ぶそうです。東京の新たな新名所になるか!?どうぞご期待ください。