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『子どもの本にまなぶ 大人の夏休み』フェア

8/11(火)から8/30(日)までの期間、【本とコーヒーtegamisha】にて開催される『子どもの本にまなぶ 大人の夏休み』フェアに合わせて、1960年代~1970年代発行の大人にも勉強になり楽しめる児童書をセレクトしています。名前だけは知っている世界中の偉人たち、普段の暮らしで何気なく使っている物のはじまりなど、改めて読んで学べる児童向け古書をぜひ。

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1974年アドアンゲン発行、前半が日本語で後半が英語になっている和英対訳絵本『レディバードブックス』シリーズ全30巻です。
「伝記シリーズ」17冊と「科学シリーズ」13冊がセットになって函に入っています。

はじめて治療した患者は骨折した羊飼いの番犬だったというフローレンス・ナイチンゲール、もの静かで信心深く教会の鐘の音を聞くのが好きだった悲劇の少女戦士ジャンヌ・ダルク、ゴッホやセザンヌなどの芸術家たち(大芸術家・上中下巻と3冊あります)といった「伝記シリーズ」。

そして、テレビやラジオの原理、宇宙探検など、すべてのはじまりからわかりやすく解説された「科学シリーズ」。また、てんとう虫のマークや70年代らしいタッチの装幀にも味わいがあります。

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こちらは、昭和30年代発行の児童文学全集です。
子どもの頃読んだお話も、大人になってから読むとまた違った見方になるかもしれません。

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文句無しのかわいさ「偕成社版・なかよし絵文庫」から(1976年)。
思わず大人がジャケ買いしたくなる児童書です。

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『ふしぎの国のアリス』の本を開くと。。。色使いが良い感じです。
ぜひお手にとってご覧ください。


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50歳を過ぎてから料理研究家になった女性

今日は、「本とコーヒー tegamisha」に60〜70年代の手芸雑誌や料理本、食のエッセイなどを納品いたしました。
手芸雑誌では、70年代日本ヴォーグ社発行の世界手芸の旅シリーズの中から、青森の伝統工芸〝津軽こぎん〟と美しく温かみのある風合いが特徴の〝ルーマニアの刺繍〟、そしてスウェーデン刺繍やかわいい子ども向けの刺繍本なども並べてみました。

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世界手芸の旅シリーズの中の一冊 / ルーマニアの刺繍 / 日本ヴォーグ社 / 1977年

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料理本では、白系ロシア貴族の家に嫁ぎ、厳しくロシア料理を仕込まれ、さらに自らロシアの料理人からもロシア料理を徹底的に学んだ努力の料理研究家・入江麻木さん(小沢征爾氏は義理の息子)の本も置いてあります。50歳を過ぎてから料理研究家になったというのは遅咲きと言ってよいのでしょうか、実に希望が湧いてくるエピソードです。
また、婦人之友社から、辰巳浜子さんの本と家庭向きイタリア料理の本もぜひお手にとってご覧ください。

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お料理はお好き 入江麻木の家庭料理 / 鎌倉書房 発行 / 1977年

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こちらは、雑誌オリーブの特設スペースです。

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さきほどお店へ行ったとき、セキネさんがコーヒー豆の焙煎をされていました。とても良い香りでした。


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雑誌Oliveの〝紙の香りと質感〟

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今日は、「本とコーヒー tegamisha」に80年代後半の雑誌オリーブをまとめて納品いたしました。
私が20代の頃、ちょうどこの時期に愛読していたこともあり、どのページをめくっても懐かしく思い出されます。
あの頃、毎月3日と18日のオリーブの発売日を心待ちにしていた理由はいくつかあり、モデルさんとファッションがとてもかわいかったこと、堀井和子さんと泉麻人さん(=オカシ屋ケン太)の連載が好きだったこと、オリーブの紙の香りと紙の上にパウダーをはたいたような質感の紙質が大好きだったこと、などです。

オリーブの紙の独特の香りというのは、何と表現したらよいのか正確な言葉が見つかりませんが、とても清潔な香りがします。
年月が過ぎ、古本としていま手にしているオリーブも、あのときと同じ香りです。
いまから10年以上も前に、あの頃のオリーブの紙のことが気になり、出版社にメールで問い合わせてみたことがあります。
間もなくとても丁寧なお返事をいただき、そこには、あの紙はスウェーデンから輸入していた紙で、もういまは入手できない紙だということでした。

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先に書きました泉麻人さんの連載ですが、〝オカシ屋ケン太〟というペンネームで「おやつストーリー」という懐かしい昭和のお菓子を紹介する読み物がありました。
私が子どもの頃に好きだったお菓子で、もういまは販売されていないものがいくつかあります。森永のチョコレート菓子「カリンチョ」雪印のアイス「宝石箱 」グリコのガム「スポロン」などなど書きだしたらキリがありません。
ちなみにこの連載は単行本化(文庫も)されていて、当店でも単行本が「本とコーヒー tegamisha」に置いてあります。

昨日、MOUNTAIN BOOK DESIGNの山本さんと、古書モダン・クラシックの新しいロゴのデザインのための打ち合わせをしました。ショップカードや看板制作などもお願いしたので、いまからとても楽しみです。


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サザエさんの東京物語

サザエさんの東京物語
長谷川洋子 著 / 文春文庫

写真の文庫本は、長谷川町子先生の妹さんが書かれたエッセイです。以前から気になっていた本で、「本とコーヒー tegamisha」で購入したものです。
長谷川町子先生関連の本はこれまでたくさん読みました。妹さんのエッセイには仲の良かった長谷川家の三人姉妹が晩年に仲たがいする過程が記されているということを事前に知り、長谷川家ファンとしては読むのを躊躇してしまっていました。しかし、長谷川町子先生はあまり公には出てこられない方だったので、ご家族の方からこうして先生のいろいろなエピソードをお聞きすることができて楽しく読むことができました。

会社勤めをしていた頃、長谷川町子全集が出版されることになり毎月2冊ずつ配達してくれるという情報を得て、毎月会社へ届けてもらっていたことがあります。
漫画で読むのと、子どもの頃からテレビで観ていたサザエさんとは少し違いました。サザエさんがときどきパートのようなことをしていたり(頼まれて服を仕立てたり、家政婦をやってみるがホームシックにかかりたった一日で辞めてしまう)、意外だったのがカツオ君よりワカメちゃんの方が抜け目がなくしたたかだったこと(と、自分は感じました)。でも自分は、漫画の方が断然好きです。

年末には正月用の餅を餅屋さんに頼みに行ったり、大晦日にはサザエさんとフネさんがバタバタと大掃除やおせち作りに追われ、子どもたちはお風呂に入りポカポカになって(カツオ君の頭から湯気が出ていた)紅白歌合戦を家族みんなで楽しみ、年越しそばを食べるなど、サザエさんには年中行事が必ず織り込まれているのがまた良いところです。

先日、桜新町駅近くまで行きました。久しぶりに長谷川町子美術館に立ち寄りたくなりましたが、時間がなくあきらめました。以前は何度か訪れ、当時1階は長谷川町子先生が収集された絵画作品が展示されていて、2階がサザエさんのスペースでした。あれからもう何年も経つので、いまはどうなっているのかはわかりません。磯野家の家屋の模型図があり上から見ることができるので、それまで謎だった間取り図があきらかになり、すっきりしました。

長谷川町子全集は、サザエさんの他に「仲良し手帖」「似たもの一家」「新やじきた道中記」など、どの作品も本当に楽しいものばかりで、おすすめです。