雑誌Oliveの〝紙の香りと質感〟

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今日は、「本とコーヒー tegamisha」に80年代後半の雑誌オリーブをまとめて納品いたしました。
私が20代の頃、ちょうどこの時期に愛読していたこともあり、どのページをめくっても懐かしく思い出されます。
あの頃、毎月3日と18日のオリーブの発売日を心待ちにしていた理由はいくつかあり、モデルさんとファッションがとてもかわいかったこと、堀井和子さんと泉麻人さん(=オカシ屋ケン太)の連載が好きだったこと、オリーブの紙の香りと紙の上にパウダーをはたいたような質感の紙質が大好きだったこと、などです。

オリーブの紙の独特の香りというのは、何と表現したらよいのか正確な言葉が見つかりませんが、とても清潔な香りがします。
年月が過ぎ、古本としていま手にしているオリーブも、あのときと同じ香りです。
いまから10年以上も前に、あの頃のオリーブの紙のことが気になり、出版社にメールで問い合わせてみたことがあります。
間もなくとても丁寧なお返事をいただき、そこには、あの紙はスウェーデンから輸入していた紙で、もういまは入手できない紙だということでした。

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先に書きました泉麻人さんの連載ですが、〝オカシ屋ケン太〟というペンネームで「おやつストーリー」という懐かしい昭和のお菓子を紹介する読み物がありました。
私が子どもの頃に好きだったお菓子で、もういまは販売されていないものがいくつかあります。森永のチョコレート菓子「カリンチョ」雪印のアイス「宝石箱 」グリコのガム「スポロン」などなど書きだしたらキリがありません。
ちなみにこの連載は単行本化(文庫も)されていて、当店でも単行本が「本とコーヒー tegamisha」に置いてあります。

昨日、MOUNTAIN BOOK DESIGNの山本さんと、古書モダン・クラシックの新しいロゴのデザインのための打ち合わせをしました。ショップカードや看板制作などもお願いしたので、いまからとても楽しみです。

kayo
女性向け古本担当  会社員として過ごしていたある日、ネットで生まれてはじめて買った古本『暮しの手帖』。この一冊がわたしの運命を大きく変えた。まもなく脱サラして結婚と同時に夫婦でオンライン古書店をスタート。人の普段の暮らし方について興味があり、増田れい子・住井すゑ・岡部伊都子・クニエダヤスエなどエッセイを好む。手紙舎の古本のセレクトを主に担当。千葉県出身。一児の母。書道師範。

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