【3days Bookstore !? ⑤】 出店者の得意ジャンルが違うんです

実は・・・3days Bookstoreに集う「7つの古本屋」は・・・それぞれ得意ジャンルが違うんです!

と、聞いても、ほとんどの人は

「ふーん。で?」

と、思うかもしれない。

でも、3days Bookstoreの幾つかのユニークな点の中でも、これが一番重要ではないか?と私は考える。

私は、古本屋である前に、本好きだ。だから今でも、興味のある古本イベントには、単なる一本好きとして足を運ぶ。
で、これは客として、前々から疑問に思っていたことが一つあって、それは、
なぜ似たようなお店を集めて古本イベントを開くのか?
ということ。

例えば、複数の写真家が一冊の写真集を作る場合、必ずキュレーターがいて、似たようなイメージが重ならないよう調整をする。
あるいは縁日の屋台でも、セルメン屋の横にセルメン屋がいたり、綿菓子屋が二つ並んだりすることはない。
なのになぜか古本イベントでは、似たような傾向を持つ古本屋が集まってやることが、当たり前になっている!
これが、誰がなんと言おうと、「客として」ずっと不満に思っていた点だ。

私は、フリーで写真を撮る仕事もやっているので、当然写真集やアート・デザイン関係の本が好きだ。
一方で、「読む本」に関しては、「はぐれ古本純情派」であるから、できるだけイラストや写真がない、活字がギッシリ書いてある本を好む。
あくまで、作者と、そこに書いてある内容が重要で、それ以外は割とどうでもいい。
だから、「読む本」を買うときは、各地の古書会館でやっている伝統的な「即売店」に行く。逆に、「見る本」を買うときは、若者向けの「古本イベント」がいい。

・・・・・・・・・。

なんで両方を一緒に買えるイベントがないんだー!!(魂の叫び)

だから、3days Bookstoreでは、それぞれ扱うジャンルが違う、という所がオススメなんです。
同じ傾向の古本屋が集まると、「特定ジャンルのいい本が集まる」というメリットはありますが、逆に「扱わないジャンルも被る」というデメリットがある。

3days Bookstoreでは、手芸本が好きな人も(古書玉椿)、絵本が大好きな人も(MAIN TENT)、料理本や暮らし関係の本が好きな人も(カヌー犬ブックス)是非いらして下さい。
逆に、SFや推理小説、漫画が好き(まどそら堂)、鉄道や切手や音楽関係の本が好き(むしくい堂)、歴史、哲学、文学を読みたい(クラリス・ブックス、古書モダン・クラシック)、そんな方にも、ガッツリ本を用意しております。
そして、写真集やアート・デザイン関係が好きな方も(クラリス・ブックス、古書モダン・クラシック)。

本好きを誰も排除したくない・・・多種多様な本とお客さまが出会う、開かれた場でありたい・・・(決まった。。)

7つの得意ジャンルの異なる古本屋が、週末3日間だけ作る、夢のような架空の本屋。

それが3days Bookstoreなんです。

3daysに参加する各店舗のツイッター画像をコラージュしたもの。

① それは「たいした本ないね」の一言から始まった
② そして集まった「7つの古本屋」
③ Special thx to MAIN TENTさん、まどそらさん、カヌー犬さん!!
④ 初公開。これが3days Bookstoreの会場だ!

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【3days Bookstore】
http://tegamisha.com/tag/3days-bookstore/
日程:2018年3月23日(金)~3月25日(日)
時間:11:00~18:00
入場料:無料
会場:EDiTORS(東京都調布市下石原 2-6-14 ラ・メゾン 2階)
お問い合わせ先:tel 042-444-5367
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dairo
古書モダン・クラシック店主 泥臭い古本担当。個人的な読書傾向はノンフィクション、歴史、哲学、昭和の純文学や写真集を好む。好きな作家は志賀直哉と小林秀雄とジョルジュ・バタイユ。古書店や取次書店での勤務を経て2007年古書モダン・クラシックをオープン。2011年より『日本古書通信』で「21世紀古書店の肖像」を連載。写真家としても地味に活動中▶︎http://www.dairokoga.com/

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