懐かしい 小石川〜千駄木〜本郷 周辺

先日、千駄木にある「古道具 Negla ネグラ」さんへ2年ぶりに行ってきました。
長く暮らしていた小石川を離れ、現在の調布市へ住まいを移してからあっという間に2年が経ち、久しぶりに訪れたお店には変わらずほしいものが盛りだくさんでした。見ているとキリがありませんが、丸い足長のわりと大きなテーブルと小引き出しを購入し、今日の午後に文京区から配達に来ていただきました。あの頃は、お店のある千駄木には自転車で行けたのに、いまはバスと電車を乗り継いで行かなくてはなりません。

古書モダン・クラシックをスタートさせるため、2006年の夏に物件探しをはじめました。最初は、店主の希望で以前暮らしたことのある本郷で、その後、千駄木の「観潮楼」跡の森鴎外記念館付近に良い物件があるとの不動産屋さんからの情報を得て、見に行きました。でもここは東京。あれこれ考えているうち、あっという間に他の方の入居が決まりました。ここだ、と思ったら即決しなくては都会での物件探しは大変なのだと痛感しました。結局、小石川にある古いマンションに入居が決まり、2013年まで過ごしました。マンションの同階に住む方々はみな親切で、近くにはチェーン店ではない手作りのおいしいお弁当屋さんと、気軽に入れてゆったりくつろげるカフェがあり、小石川に決めて良かったといまでも思っています。

トップの紫陽花の写真は、数年前に小石川で店主が撮影したものです。
文京区は坂が多いため、運動神経の鈍い私は、最初に電動自転車を買ってもらいました。この自転車で、毎週、神保町の市場へ古本を買い付けに行き、妊娠中も確か8ヶ月になった頃まで大きなお腹で本郷の坂を自転車を押しながら歩き、東大病院まで通いました。

小石川の播磨坂で桜の写真を撮っていたアラーキーさん。
小石川の播磨坂で桜の写真を撮っていたアラーキーさん。

このモノクロ写真は、近所の「播磨坂」の桜並木を歩いていて、写真家のアラーキーさんと遭遇したときに店主が撮影したものです。もう一枚は、臨月の大きなお腹を抱えた私と一緒に写真に入っていただけましたが、とても優しい方でした。もうしばらくゆっくり外食もできないだろうと、義父がこの近くにあるロシア料理店「ソーニヤ」に連れて行ってくれた帰りの出来事でした。ソーニヤは、いままで食べた中でいちばん美味しかったロシア料理のお店です。播磨坂の桜並木、小石川植物園、自転車でときどき行っていた不忍池周辺など、また時間ができたら訪れたいと思っています。