3days Bookstore vol.2 出店者さんを全紹介。

さあいよいよ今週末となりました「3days Bookstore vol.2」。
たくさんの古本屋が集まって、週末3日間だけつくる架空の本屋さん。
場所は前回と同じ西調布の手紙社EDiTORS

今回は営業時間も長くなります。また手紙社さんの考えたたくさんの企画もございます。地方からのゲスト参加、そして新しい出店者さんも増えました。
準備は完了です。
あとは一人でも多くの本好きのお客様と、この空間を共有できたら最高です。

今回も、様々なジャンルの、世界観のことなる古書店さんが集まってくれました。以下にご紹介します。

ぜひいらして、「あなただけの一冊」が見つかりますよう。

【ゲスト参加】ゲスト参加の一店目は岐阜の徒然舎さん。本を大事にして、満遍なく「いい古本」を揃えた徒然舎さんがある岐阜の人々が羨ましい。こういうハイレベルな街の古本屋さんの姿に、進化した古本屋の今をひしと感じるのです。どんな古本が届くのでしょうか。

ゲスト参加の二店目は、千葉県佐倉のアベイユブックスさん。開店したばかりの古本屋ですが、なんと週末は奥様手作りの天然酵母のパンも売ってるんです。古本が買えて、美味しいパンも買えるお店があるなんて、佐倉の人は幸せですね。

【常設メンバー】
3daysの紅一点(死語)の古書玉椿さん。古本屋が、市場に出回った本で個性を作るのは難しいですが、玉椿さんの古本は「唯一無比」ていうくらい個性的です。東欧北欧の古い手芸本がメイン。実店舗も西調布にあるのでぜひハシゴしてください。

下北沢のクラリスブックスさん。アートやファッションを扱いながら、そこはかとなく店に漂うラカンやデリダといった構造主義の香り。5年前クラリスさんを取材した時に、「古本屋は新時代に突入した」と実感しました。若い頃こんな古本屋があったら!

八王子のむしくい堂さんです。実は私、古い硬券や記念切符集めが趣味。むしくいさんは電車、切手、音楽関係に強いお店です。昔allaboutで鉄道の連載もやってたそう。いつ行ってもお客さんと話し込んでる、店主さんの人柄最高のお店です。

千葉みのり台から初参加のsmokebooksさん。滅茶苦茶広い店内にアート建築デザイン絵本の良書がぎっしり。ABCで修行した店主さんはかなりの実力派。今回の企画ブックディナーでは大橋◯子の手書きレシピというすっごいモノを用意してます。必見ですよ。

まずは今回初参加の「新しい古本屋」中嶋大介さん。梶が谷の自宅で月一回古本屋を開くツワモノです。中嶋さんが入ることで3daysが別次元に突入する、というくらい本のセレクトがヤバイです。是非みてみてください。

吉祥寺の絵本専門店MAIN TENTさん。3日間だけの架空のお店、という3daysのコンセプトは彼のアイデア。実はダンサー、振付師として有名で、早稲田出身で、そして絵本への愛はとっても深いんです。今回は一階にも絵本置きますよ。

古書まどそら堂さんです。昔は現代美術のアーティストで、今は国分寺の古本屋さん。会場の木箱ディスプレイはまどそらさんの作成です。少女趣味の澁澤龍彦の書斎のような独特の品揃えです(笑)。植草甚一ぽい見た目でファンの多いお店ですよ。

うちです。奥さんが手芸、料理、暮らしまわりの古本。私がそれ以外、特に哲学、文学、ノンフィクション、歴史、アート、写真集など。最近は二人とも紙モノに凝ってます。

料理・旅・海外文学専門のカヌー犬ブックスさん。会社員をしながら二足のわらじの古本屋生活も15年。東京蚤の市は13回全皆勤のツワモノ。子煩悩でフィルムカメラとお酒が好きで時々DJもやっている、控え目だけど味のある古本屋さんですよ。

⑨ 3days Bookstore, Wrap-Up

去年の11月より古本屋仲間と準備を始めてきた3days Bookstore、無事に終了しました。
終了日は、自分の荷物や会場ディスプレイに使ったリンゴ箱(30個!)を、自宅の倉庫に戻し終えたのが夜中の十二時過ぎ。
昨日は〆切の過ぎた原稿書きなどたまった仕事を大急ぎで片付け、今ようやくイベントのことを振り返ることができた次第。
主催者である手紙社によると、3日間で300名ほどのお客様にご来場いただいたようです。
本当にありがとうございました。

今回、会場であるEDiTORSが、40坪くらいあるのでしょうか、かなり広かったこともあり、お客様が大変長い時間おられて、じっくり本を選んでいたのが印象的でした。
あと、活字の本を買われたお客様が大変多かったのも、個人的には嬉しいポイントでした。
まだまだスペースに余力があったので、次回は活字の本を大幅に増量したいな、と思った次第。

私自身、久しぶりの「古本だけの」イベントだったこともあり、どうなることかと内心心配でしたが、来て下さった多くのお客様と、たくさんの方々のお陰を持ちまして、いい形で初回を終えることができました。

まだ終わったばかりで、具体的には何も決まってませんが、次回の開催に向けて動き出しております。

また近々、西調布の3days Bookstoreの会場で、皆様とお会いできることを楽しみにしております。

左からMAIN TENTさん、クラリスブックスさん、むしくい堂さん、古書玉椿さん、古書モダン・クラシック、カヌー犬ブックスさん、まどそら堂さん

【3days Bookstore !? ⑥】それは、物語るイベント

前回3days Bookstoreの「こだわり」として、「出店者の扱うジャンルがそれぞれ違う」ということを書きました。
もう一つのこだわりとして、「物語」があります。

現在「今日のお手紙」で、「7つの本の物語」と題して、3days Bookstoreの出店者紹介が始まってます。(アクセスが集中して表示されないことがありますが、何度か読み込みして頂けたら表示されます。お手数おかけします)

古書まどそら堂の物語
MAIN TENTの物語

3days Bookstoreは、7つの専門分野の違う古書店が、週末3日間だけつくる、夢のような架空の古本屋、というコンセプト。
参加する7つの古本屋は、扱うジャンルも、お店の成り立ちも、店主さんの個性も、また店主さんの本との出会いも、それぞれ異なります。それは7つの本の物語です。
そして、そんな異なるストーリーを持つお店が、3/23から25の3日間、西調布のEDiTORSに集うのですが、この3days Bookstoreもまた、物語なんです。

今回、みんなでイベントのコンセプトを考えるに当たって、
「集まって、イベントやりました。はい、解散」
そういう風にしたくない、という基本認識がありました。

今回参加する7つの古本屋は、ただ雑然と集められたのではなく、「扱うジャンル」という必然性で選ばれたメンバーです。言うなれば、違う楽器を弾くミュージシャンが集まって、3days Bookstoreという楽団を作るような感じです。ですから、あるバンドのアルバムが、1st、2nd、3rdと進化し、発展していくように、あるいはページをめくる毎に物語が進行していくように、毎回趣向を凝らして、回を重ねていけたら、と考えています。

3月23日に、いよいよ3days Bookstoreの最初のページが開かれます。
そこから読者である皆様と、どのような物語を作っていけるのか、とてもワクワクしております。

3days Bookstore用の在庫続々入荷中。

それは「たいした本ないね」の一言から始まった
そして集まった「7つの古本屋」
Special thx to MAIN TENTさん、まどそらさん、カヌー犬さん!!
初公開。これが3days Bookstoreの会場だ!
出店者の得意ジャンルが違うんです。

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【3days Bookstore】
http://tegamisha.com/tag/3days-bookstore/
日程:2018年3月23日(金)~3月25日(日)
時間:11:00~18:00
入場料:無料
会場:EDiTORS(東京都調布市下石原 2-6-14 ラ・メゾン 2階)
お問い合わせ先:tel 042-444-5367
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【3days Bookstore !? ⑤】 出店者の得意ジャンルが違うんです

実は・・・3days Bookstoreに集う「7つの古本屋」は・・・それぞれ得意ジャンルが違うんです!

と、聞いても、ほとんどの人は

「ふーん。で?」

と、思うかもしれない。

でも、3days Bookstoreの幾つかのユニークな点の中でも、これが一番重要ではないか?と私は考える。

私は、古本屋である前に、本好きだ。だから今でも、興味のある古本イベントには、単なる一本好きとして足を運ぶ。
で、これは客として、前々から疑問に思っていたことが一つあって、それは、
なぜ似たようなお店を集めて古本イベントを開くのか?
ということ。

例えば、複数の写真家が一冊の写真集を作る場合、必ずキュレーターがいて、似たようなイメージが重ならないよう調整をする。
あるいは縁日の屋台でも、セルメン屋の横にセルメン屋がいたり、綿菓子屋が二つ並んだりすることはない。
なのになぜか古本イベントでは、似たような傾向を持つ古本屋が集まってやることが、当たり前になっている!
これが、誰がなんと言おうと、「客として」ずっと不満に思っていた点だ。

私は、フリーで写真を撮る仕事もやっているので、当然写真集やアート・デザイン関係の本が好きだ。
一方で、「読む本」に関しては、「はぐれ古本純情派」であるから、できるだけイラストや写真がない、活字がギッシリ書いてある本を好む。
あくまで、作者と、そこに書いてある内容が重要で、それ以外は割とどうでもいい。
だから、「読む本」を買うときは、各地の古書会館でやっている伝統的な「即売店」に行く。逆に、「見る本」を買うときは、若者向けの「古本イベント」がいい。

・・・・・・・・・。

なんで両方を一緒に買えるイベントがないんだー!!(魂の叫び)

だから、3days Bookstoreでは、それぞれ扱うジャンルが違う、という所がオススメなんです。
同じ傾向の古本屋が集まると、「特定ジャンルのいい本が集まる」というメリットはありますが、逆に「扱わないジャンルも被る」というデメリットがある。

3days Bookstoreでは、手芸本が好きな人も(古書玉椿)、絵本が大好きな人も(MAIN TENT)、料理本や暮らし関係の本が好きな人も(カヌー犬ブックス)是非いらして下さい。
逆に、SFや推理小説、漫画が好き(まどそら堂)、鉄道や切手や音楽関係の本が好き(むしくい堂)、歴史、哲学、文学を読みたい(クラリス・ブックス、古書モダン・クラシック)、そんな方にも、ガッツリ本を用意しております。
そして、写真集やアート・デザイン関係が好きな方も(クラリス・ブックス、古書モダン・クラシック)。

本好きを誰も排除したくない・・・多種多様な本とお客さまが出会う、開かれた場でありたい・・・(決まった。。)

7つの得意ジャンルの異なる古本屋が、週末3日間だけ作る、夢のような架空の本屋。

それが3days Bookstoreなんです。

3daysに参加する各店舗のツイッター画像をコラージュしたもの。

① それは「たいした本ないね」の一言から始まった
② そして集まった「7つの古本屋」
③ Special thx to MAIN TENTさん、まどそらさん、カヌー犬さん!!
④ 初公開。これが3days Bookstoreの会場だ!

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【3days Bookstore】
http://tegamisha.com/tag/3days-bookstore/
日程:2018年3月23日(金)~3月25日(日)
時間:11:00~18:00
入場料:無料
会場:EDiTORS(東京都調布市下石原 2-6-14 ラ・メゾン 2階)
お問い合わせ先:tel 042-444-5367
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